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粉体塗装(パウダーコーティング)

粉体塗装ホームセンターなどで販売されている一般的な塗料は溶剤に顔料が溶け込んでおり、塗装後溶剤が揮発して塗膜が形成されます。

これに対し顔料を直接金属に吹き付けるのが粉体塗装です。「パウダーコーティング」とも呼ばれるように、塗るというより細かい粒子で金属をコートするといったイメージです。

粉体塗装はガードレールやスチール家具、自動車部品、エクステリア用品など、過酷な使用状況の塗装に多く利用されています。強くてしなやかな塗膜に加えて有機溶剤を使用していないことから人体にも環境にもやさしい塗装です。

双広電機産業株式会社では2001年より粉体塗装を導入、粉体塗料には、耐候性、耐塩性に優れた、ポリエステル系の塗料を使用しています。

小ロットのご依頼や試作品の製作にも対応しております。「数十個だけ依頼したい」「試作イメージを確認したい」など、お客様のご要望にきめ細かく対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

※標準塗装色として2色を用意しています。

ベージュ塗装 5Y7/1全艶  5Y7/1半艶
アイボリー塗装 2.5Y9/1全艶  2.5Y9/1半艶
準標準塗装色 N7半艶  2.5Y8.5/1半艶  5YR3.5/4全艶

強い塗膜

粉体塗装の場合1回の塗装で40~150ミクロンの塗膜をつくることができます。これは溶剤塗装のおよそ4~5倍の厚みです。それに加えて塗膜自体の強度もあるので、キズに対しては非常に強い塗装といえます。さらに耐熱性、耐油性にも優れているので自動車部品などの過酷な使用にも耐えうる強い塗装といえます。

柔軟性のある塗膜

粉体塗装はキズに強い一方で、塗膜自体が柔軟であるという特徴も備えています。溶剤塗装の場合、屋外など温度差の激しい場所に長時間放置すると金属の伸縮に塗膜が対応できずにひび割れなどを起こしてしまいます。粉体塗装の場合は柔軟に伸縮するので、結果としてひび割れなどが起きにくく、塗装の寿命が長いのが特徴です。

優れた防錆能力

もともと粉体塗装は「さび止め塗料」として普及したという歴史があります。溶剤塗装に比べ塗膜が厚く、さらにピンホールなども少ないので、粉体塗装された金属は空気に触れにくい、つまり錆びにくいという特徴があります。ガードレールやエクステリア用品など耐候性が求められる製品にも適しています。

環境にやさしいエコ塗装

粉体塗料は有機溶剤を全く使用しないので、中毒や火災などの塗装作業におけるリスクが低減できます。また粉体塗料は揮発することがないことに加えて塗料自体の回収も可能なので、塗料のロスが非常に少ないのも特徴です。大気汚染や汚水の問題もクリアした、環境にも生態系にもやさしいエコ塗料です。


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